2018年9月15日土曜日

夏合宿inあきた芸術村 番外編

こんにちは、11期生の関屋です。


先々週の熊崎に引き続きたいところですが、早くも番外編をさせていただきます笑
前回のブログで書いた、あきた芸術村森林工芸館木工房での修行を振り返りたいと思います。

7月27日、春学期最後のゼミの時間中に長瀬さんとSkypeで面接をしていただき、試用期間を設け、森林工芸館木工房で修行させていただくことが決定しました。
取得単位数がギリギリなため、サマーセッション1期を受講し8月14日から秋田に行くことになりました。

8月14日。
お盆で木工房がお休みだったため、わらび座で開催される盆踊り大会の設営を手伝わさせていただきました。
パイプイスや照明の設置や、ゴミの処理、またエキストラとして前に出て一緒に盆踊りを踊りました。
盆踊りの最後には舞台「KINJIRO!」の劇中歌の曲調に合わせて花火が打ち上げられました。
周りに遮る建物がなく、余計な光がないので、花火が夜空に映えていて、都会では見れない花火を見ることができました。


8月15日。
午前中、盆踊り大会の片付けをし、午後はないとステージの受付の手伝いをさせていただきました。
ナイトステージは温泉ゆぽぽ本館 北浦で19:30から上演されました。
今までは夏のナイトステージだけだったのが、今年から春のナイトステージが開催され、将来的には四季に合わせて年4回開催するそうです。
夏のナイトステージは8月8月〜8月の16日まで開催されており、自分が手伝わせていただいた15日は、現在上映中の「北前ザンブリコ」のキャスト、小山雄大さんと遠田雅さんがお手伝いとして受付に立ってくださいました!
役者さんと一緒に仕事をするなんて…役者さんと劇以外のところで会えるなんて…わらび座でしか味わえない体験でした。

ナイトステージ前の北浦

8月16日。
今日からいよいよ森林工芸館木工房での修業が始まります。まずは7〜10日の試用期間で自分の可能性を認めてもらえるよう必死に食らいつきました。
最初に取り掛かったのは塗装です。
一つの商品ができるまでの流れは、

木取り→サンダー(荒い電動ヤスリ)で研磨→手磨き→塗装となっています。

手磨きで優しい手触りに仕上げられたお雛様、鯉のぼりを植物性オイルで塗装し、拭きあげるという仕事でした。
出荷前の最後の工程を自分が担うという責任と緊張感をもって取り組みました。
しかし、初日は拭き残しが多く、自分が帰った後に拭き直しをさせてしまいました。
拭き残しは、光の反射を目で見る。拭き上げの際のウエスの滑り具合で感じる。といったアドバイスをいただき、一つ一つ丁寧に自分の目と指で拭き残しを感じながら拭き上げに取り組みました。
拭き上げでは、塗装だけでなく出荷前の最後のチェックポイントであり、手触りや割れなども同時に気をつけなければいけません。
塗装と拭き上げを1週間続け、自分なりの感覚を掴み、商品として売り出せるレベルと認めてもらうことができ、晴れて試用期間をクリアしました。

8月24日。
試用期間が終わり、ワンランク上の仕事に取り組むことになりました。
塗装の前の工程、手磨きです。サンダーによってできた毛羽立ちや焦げを細かいヤスリで磨き上げるというものです。
ただひたすら磨けばいいわけではなく、各商品ごとに角の丸みが違い、その角を削りすぎずに手触り良くなるよう削らなければなりません。
ヤスリを当てる角度、指の曲げ具合ひとつで角を削りすぎてしまいます。
どの角度で当たればどう削れるのか。また、木によって柔らかさが違い、どのくらいの力で磨くのかといった繊細な作業でした。

8月28日。
熊崎、中島、松本くんと合流。
久しぶりの再会に、黒くなった熊崎をみて秋田に来て2週間経ったという実感が湧きました。
27日の夜と28日のお昼ごはんを先生にご馳走になり、栄養をつけて残り2週間の折り返しを迎えました。
28日から31日の出来事は先々週の熊崎、来週の松本くん、再来週の中島のブログにて報告してもらいます笑

9月1日。
みんなが東京へ帰りまた1人…。
仕事には慣れて来たが、賑やかっだDAFで一人で静かに食べるご飯はそれはそれは箸が進みませんでした…。
しかし、2週間もいると寮の役者の方とも仲良くさせていただき、連絡先を交換させていただいたりしました。
木工房では自分で手磨きしたものを塗装しました。
手磨きの際には十分と思っていたところが、ブローで削りカスを飛ばすと毛羽立ちが出てきたり磨き残しがあることを確認できました。
ミスを少しずつ修正し、正しい感覚を身につけていく過程は難しくもありますが、正解を見つけた時は楽しくて仕方ありませんでした。

9月12日
木工房最終日。最後の仕事はお雛様の塗装。この1ヶ月100セット以上塗装した集大成として今まで学んできたものを全て出して仕上げてきました。
1ヶ月、ほぼ毎日木に触れていて、塗装においても手磨きにおいても、拭き残し、磨き残しの確認の作業には視覚と触覚で丁寧に確認しました。まるで木とコミュニケーションを取っているようでした。木ひとつひとつの木目や柔らかさの違いに苦戦しながらも発送する際には自分の塗装した、手磨きしたものがお客様の元に届くと思うと嬉しいと同時に、より一層 責任感を実感しました。

お雛様の塗装後乾燥の様子

最後に、1ヶ月間お世話になりましたあきた芸術村の皆様。本当にありがとうございました。
木工房での修行の話から住む所、日々気にかけてくださった長瀬さん。忙しく時間がない中、暖かく迎えてくださり、いろいろなことを教えていただいた木工房の皆様。お忙しい中お時間を割いていただいた山川社長。時々道端でお会いして気にかけてくださり、ナイトステージでビールをご馳走してくださった大信田さん。
部屋の手配や身の回りのことを気遣ってくださった庶務の皆様。
二槽式洗濯機など寮での生活を支えてくださった寮の皆様。
そして、今回の修行をさせていただく機会をいただき、日々気にかけてくださった小酒井先生。多くの方に支えられ、今の自分があるということを改めて強く実感した1ヶ月でした。
関わっていただいた全ての皆様に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちをこれからも忘れず日々感謝を持って生きていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

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