ドローン(マルチコプター)をIoT, IoEのセンシング端末として利用するための第一歩として、AR.Drone2.0をインターネットから遠隔操作する方法を実験しました。
IoT(Internet of Things);モノのインターネット化
IoE(Internet of Everything);あらゆるものがインターネットに接続する社会
IoT, IoEのためにドローンを活用する場合、ドローンにさらなるセンサー類を搭載したり、ドローンのフライトプログラムを使用することになります。
もちろん、屋外だけでなく屋内での利用も視野にいれることができます。
そのためにも、とりあえず遠隔地からドローンを操作できる方法を考えてみました。
実験についての詳細について記録しておきます。
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目的
インターネット上からiOSデバイスをつかってAR.Droneを操作できるかを検証する
実験結果
Windows8.1PCを中継させることで、iPhone6(LTE)およびiPad mini 2(Wi-Fi)からAR.Droneを操作可能
ただし、使用感はあまり良くない
課題
Windows8.1PC+有線LANを使ったので屋内利用にほぼ限定されてしまう。
二系統の無線LANを使うことができればさらに可用性は広まるはず。
中継マシンを排除するためには、さらなる仕掛けが必要
(ただし電波法の遵守はしっかりとね)
使用機器
AR.Drone2.0
Acer Aspire E1 Series V5WE2(Windows 8.1)
iPad mini 2 (16GB, iOS 7.1.2)
iPhone6 (64GB, iOS8.2)
仕様アプリ
AR. Free Flight(Win8.1)
TeamViewer(Win8.1、iPad、iPhone)
実験手順
1.Win8.1PCでアプリストアから「AR.Free Flight」をインストール
2.Windows8.1PCで、
公式ページから「TeamViewer10」をDLして、インストール
3.iPad(iPhone)で、AppStoreから「
TeamViewer: Remote Control」をインストール
4.AR.Drone2.0の電源をON
5.Win8.1PCで有線LANの接続を確立し、続いて無線LANをつかってAR.Droneに接続(インターネットとAR.Droneに同時接続)
6.Win8.1PCでTeamViewerを起動
7.iPad(iPhone)でTeamViewerを起動、Win8.1PCへの接続を確立
・iPad(iPhone)でWin8.1PC側に表示されている「使用中のID」を入力
・その後、パスワードを入力
8.iPadiPad(iPhone)でWin8.1PCのAR. Free Flightを起動
・写真の赤枠の部分をクリック
・画面がAR.Drone2.0のカメラに切り替わったらOK
・Win8.1PC上でも操作可能
9.iPad(iPhone)から操作してTAKE OFF。
・使用環境の都合上、左右のスティックを同時に使用することができない
・スティックの反応が遅い
・Windows8.1版のAR.Free Flightは、iOS版とは違ってデフォルトでは自動で撮影開始とはならないので注意
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TAKE OFF直後 |
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Win8.1PCの画面 |
<iPad(Wi-Fi接続)による遠隔操作>
<iPhone6(LTE接続)による遠隔操作>
上の動画と同じフライトでのFPV(一人称目線)
LTE接続でも画質がいい。
けど、ちょっとタイミングが遅い。
コザカイせんせーだからやっぱり墜落...