2018年7月1日日曜日

Oculus Goの画面を学校の授業でプロジェクターに投影してみる!

どうもiTeachersのコザカイです。
Oculus Goが発売されて、衝動買いしてしまった先生たちもそれなりに多いんじゃないでしょうか。
なんてったって、64GBモデルでも3万円以下。そりゃ買っちゃうわ。

そういう先生たちはきっと「このテクノロジーの凄さを児童や生徒にも体感してもらいたい!でも、一人一個なんて用意できないから、せめてプロジェクタで投影してみたい!」って思うことでしょう。でも、Oculus GoにはHDMIもRGB出力はないので、絶望された人もいると思います。

でも、大丈夫!
それ、できるから!!
完全ではないけどね汗

0. 概要
今回やることは、VysorというChromeアプリを使って、プロジェクタを繋げたWindows10マシンにOculus Goの画面をWi-Fi経由でワイヤレスミラーリングさせるというものです。

今回、この実験にあたり、こちらのブログを超参考にさせていただきました。
ありがとうございます!サイコーです!!
【VR】Oculus GoをPCへミラーリングさせる(無線)
https://o21o21.hatenablog.jp

使用環境はこちらです。
Surface 3 Pro+Windows10+Chrome(全部アプデ済)
Macでやるのはたぶんやめたほうがいいです。

2. Android StudioのDLとインストール
インストールにはいやってほど時間がかかるので、こっちから準備したほうがいいです。
なかなかない経験でしょうから、長時間のAndroid Studioのインストール作業を体験して、なんちゃって開発者気分を味わってくださいw
開発環境構築って、こんな感じです。

DLはこちら。
https://developer.android.com/studio/?hl=ja



.exeファイルをダウンロードしたら、そのままNextボタンを押し続けてインストールしちゃってください。

3.Android SDKのインストール
Android Studioを起動すると、Windowの最下部のConfigure→SDK Managerの順番で選択。
Android SDKって項目のなかにあるSDK Platformってタブを開きます。
Android 4.4以降(API Level19以上)を全てチェックを入れます。


今度は、SDK ToolsってタブのなかのLLDBとGoogle USB Driverにチェックを入れます。
で、OKを押せばインストールが開始されます。
すごく時間がかかるから、ただじっと待っててください。

4.Oculus Goを開発者モードへ変更
インストールしている隙に、Oculusアプリ(著者はiPhone版)を使って、Oculus Goを開発者モードに変更します。

とはいえ、まず先に、以下のサイトでFacebookアカウントをを使ってログインします。
https://dashboard.oculus.com

「新しい団体の作成」という画面がでてくるので、なんでもOKなんで組織名を入れちゃってください(スクショするの忘れました。すんません。)。

次に、Oculusアプリを開いて、設定→Oculus Goシリアル番号(上から2番目)→その他の設定←開発者モード→スイッチオンって具合に設定



5.adbコマンドの有効化までの道のり
ちょいと面倒ですが、adbコマンドを使えるようにします。

まず、エクスプローラーを開き、表示タブを選択し、「隠しファイル」にチェックを入れます。

次に、Windowsのスタートメニュー→Windowsシステムツール→コントロールパネル→システムとセキュリティ→システムを選択します。
そうするとWindows10ってロゴがでてきます。

左側一番下の「システムの詳細設定」を押すと、「システムのプロパティ」ってウインドウがでてくるので、詳細設定タブを選び、一番下の環境変数(N)ってボタンをおします。
そうするとでてくるウインドウの下半分にある「システム環境変数(S)」って項目にある「新規」ってボタンを押すと、「新しいシステム変数」ってウインドウが出てきます。
※念のため、このときにもともとあるPATHをメモっとくなりスクショしておくとよい。


そしたら、変数名(N)に「Path」を入力して、
変数値(V)の空欄をいったん選択して、「ディレクトリの参照」を押します。


そうすると、「フォルダーの参照」ってウインドウがでてくるので、PC→Windows (C:)→ユーザー→xxxxx(ユーザー名)→AppData→Local→Android→Sdk→platform-toolsと選択。
そうすると、「C:\Users\xxxxx(ユーザ名)\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools」って表示されると思います。そうしたらOKボタンを押してください。

6.WindowsマシンとOculus GoをUSBで接続→デバック許可
ここで、附属のUSBケーブルでWindowsマシンとOculus Goを接続します。
そうしたら、Oculusをかぶって、「USBデバッグの許可」をしてください。

7.dbvコマンドを使って、OculusのIPアドレスを調べて、ポートの開放
そうしたら、Windowsのスタートメニュー→Windowsシステムツール→コマンドプロンプトと選択して、コマンドプロンプトを起動。

そうしたら、「adb devices」と入力してください。
そうするとこんな感じの表示がされます。

List of devices attached
xxxxxxxxx(Oculus Goのシリアル番号)    device

ここまででたら、次は、「adb shell ip addr」と入力。
そうすると、たくさん文字がでてきますが、あわてず「5.wlan0」って項目にある「inet 192.168.xxx.xxx(IPアドレス)」のところにあるIPアドレスをメモリます(念のため)。

さらに、「adb tcpip 5555」って入力(※ここ超大事

8.Vysorのインストールと起動
VysorってChromeアプリをインストールします。

以下にアクセスして、「CHROMEに追加」ってボタンを押してインストールしてください。
https://chrome.google.com/webstore/detail/vysor/gidgenkbbabolejbgbpnhbimgjbffefm?hl=ja

そうすると、Windowsのスタートボタン→Chromeアプリ→Vysorで起動できます。

9.Vysor Proの購入
Vysorを起動させると、一番上のほうに「Choose a Device」って項目があり、まだUSBケーブルは入ったままであれば、Oculus Goのシリアル番号が出ているはずです。
そうしたら、右の方に歯車のアイコンがあるはずなので、それを押します。


そして、でてきた縦長のウインドウのなかにある「Fullscreen Mode」のチェックを入れると、「Vysor Proを買ってね」みたいなウインドウがでてきます。

ここは迷わず買っちゃってください。monthly(月間)ライセンスでもAnnual(年間)ライセンスでもいいと思います。
GoogleアカウントにPaypalとかの登録をしていたりすると、すぐ購入できると思います。

購入したら、あらためて、「Fullscreen Mode」にチェックを入れ、「Save」ボタンを押すと、VysorでミラーリングさせたOculus Goの画面をフルスクリーンで表示できるようになるはずです。
まあ、こんな画面なんで、感動は薄いかもしれませんが(苦笑)


10.ワイヤレスで接続
先ほどのように「Vysor Pro」ってウインドウを開いたら、今度はGo Wirelessのボタンを押します。

そうすると、次のようなウインドウが右下に出てきます。
Vysor is connected wirelessly. You may disconnect your deviceって書かれています。


いよいよUSBケーブルをはずします。
そうすると、次のような画面がでてきます。


そこで「Settings」という文字の上にあるアイコンを押すと「Connect to Network Device (adb connect)」ってウインドウがでてきます。




そしたら、「Connect」ボタンを押すと次は、少し画面の記載内容が変わっているはずです。なんかエラーがでたりすることもありますが、諦めず何度かやってみるとけっこううまくいきます。



で、緑色の「View」ってボタンを押してくれればOK。ワイヤレスで接続できるようになると思います。

11. 次回以降の起動方法
一度、Windowsのシステムをシャットダウンすると、ネットワークの設定が消えてしまいます。
そのため、起動したら、Oculus GoとUSBケーブルで接続し、再び以下の2つを入力します。

・adb shell ip addr
・adb tcpip 5555

そうすると、再度正しく接続されるので、10.で記載したVysor Proでのワイヤレス接続の手続きをすれば、再びWindowsマシンにミラーリングできるはずです。

いかがだったでしょうか。
細かいことははしょってざっと書いてしまったので、理屈までは分かりづらいとは思いますが、ひととおりの手順は書いてあります。
Oculus Goで児童や生徒さんに体験してもらう一助になれば幸いです。
それでは!

※2018年7月5日に一部改訂

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