2017年3月4日土曜日

インゼミを終えて

こんにちは。10期生の田中です。
春休みに入ってからも、インゼミの準備で毎日学校に通っていましたが、専修大学でのインゼミも終え、長野の実家に帰省しています。当たり前ですが、驚くほど寒い。笑
道路の脇に除雪後の、1メートルほどの雪の壁ができているのを見ると、長野に帰ってきたな、と実感します。

 インゼミの前の2月の20日に、去年本田とインターンでお世話になった北海道のらくらグループの方と一緒に都内の介護事業やVRの会社を訪問させて頂きました。
 らくらグループでは、社長同行のインターンプログラムとして、北海道の学生2名と、代表の浅沼さん、福家さん達に便乗させていただく形で、VRを今後介護事業に利用できることはあるのだろうかという視点で、様々な企業にインタビューをして回りました。なんとこのVRというアイデアを出したのが、去年私と本田が参加した北海道夏のインターンでの、介護事業の新規ビジネス案企画の一つだったのです!その時のVRのアイデアを、夏のインターンで一緒に活動した、学生の一人の高島くんという方が今でもらくらグループでアルバイトをしながら、自分でいろいろ調べ、VRの会社の方々にアポイントを取って、今回のインターンのプロジェクトに繋がっていると聞き、とても驚き、後輩に負けていられないなと感じました。
 今回私がお話をお聞きしたのは、株式会社froritの石橋社長と、株式会社シルバーウッド下河原社長です。
 株式会社froritでは、主にVRのコンテンツの企画開発や、社内向け顧客管理システムの構築などのサービスを行っており、特に今回はVRのコンテンツに関して様々なお話しをお聞きしました。実際に介護事業に取り込むことを視点に置き、例えば介護士用の介護指導ビデオなどを、VRで作成できるのか、またコンテンツの作成にかかる費用・時間はどのくらいかかるのか。実際にVRを導入するにはどのくらいの費用がかかるのか。お年寄りにVRを体験してもらうには、首に負担などがかかるのではないか。といったように、実際に企業の社長同士のビジネスの話を間近で聞き、また私たち学生にも自由に質問の時間が設けられたので、なかなか無い体験をさせて頂きました。
 また石橋社長には実際にVRの体験もさせて頂きました。実は恥ずかしい話、VRを体験するのは初めてで、ヘリコプターで空を飛ぶ映像を見せて頂いたのですが、とにかく衝撃でした。コンテンツの撮影の際に、機体の扉を開けて撮影しているため、一歩踏み出すと落ちてしまいそうな錯覚に陥り、オフィスの椅子に座っているのにも関わらず、常に地面が揺れている感覚があり、初めてVRの性能の高さを実感しました。

 石橋社長がおっしゃっていたのは、VRはまさに共感を提供できる唯一の媒体であり、それが強みでも、弱みでもあるということ。実際に体験すること以外に、VRの価値を説くことが非常に難しいので、VRを売り込むのにまだハードルがあるのだということでした。
 次に訪れた、株式会社シルバーウッドでは、高齢者住宅開設サポートなどを行っている会社で、今は認知症の方の理解を社会に広めるための、VRのコンテンツなども作成しています。実際にVRで体験させて頂きましたが、認知症の方が普段の生活の中で、どのように考え、行動しているのか、VRを使うことによって入り込み、自分のことであるかのように感じることができました。そこで気づいたのが、認知症の方は、それ以外の人と、そんなに変わらないということ。そして、何気ない周囲の人の手助けで、とても安心するということでした。何よりも下河原社長が伝えたいことは、認知症への知識を広めるだけでは、「なりたくない、怖い」という潜在的意識を持たせてしまう。でも実際に体験することによって、それほど怖いものではないし、何よりも周りの人がどう接することによって助けることができるのか、そのような意識を社会に広めることができるのがVRなのではないか、ということでした。
 しかし、VR市場はまだ新しい市場で、市場の成長も右肩上がりの直線ではなく、曲線のほんの始まりに過ぎず、これから爆発的な成長と普及が見込まれる業界であるとおっしゃっていました。そして今まさにVRを扱っている企業が同じく抱えている問題は、利益を生むことが大変難しいということ。ハードとコンテンツ、どちらも導入や作成にコストがかかり、それらを使って利益を生むビジネスモデルの構築にどこも頭をかかえているようでした。
 今回のらくらグループのインターン参加を通して、改めてVR市場の面白さを感じました。今後成長していく市場だからこそ、なんでもできるし、なんでもできるからこそ、ビジネスとして成立させるのは難しいという、アイデア一つで左右されるものなのかなと思いました。とても貴重な体験をさせていただいた、浅沼さん、福家さん、本当にありがとうございました。


 最後に、2月の26日に行われた専修大学でのインゼミについてですが、今回本田と一緒に「売れる女性電子漫画の装丁デザインの要因分析」というテーマでプレゼンしました。今回は13時から専修大学で行われる予定だったのですが、ぎりぎりまで資料を作っていたため、電車の遅延で遅刻してしまうという大失態・・・汗
何よりも事前準備の大切さを思い知りました。プレゼン内容としても、まだまだ内容が詰まっておらず、今後様々な課題が残るインゼミとなりました。装丁デザインチームとして、詳しくは次の本田に渡します!
 春休みもついに折り返しですね。今回は特に短く感じます。これからは就職活動に絞って頑張っていきたいと思います。

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