2017年7月5日水曜日

臆病な自尊心


こんにちは。須田です。
気がつけばもう7月となりました。一年も半分をすぎたなんて早いものですね。暑いです。
さて、今日は少し活動と違った話をしたいと思います。

私が初めてゼミ大学入学直後あまりにも早い、4月から先生のところへ遊びに行くようになり、活動の多さからも2年間でも過酷なこのゼミに来て、気がつけばもう4年目です。

今年はついに学年も在籍年数も自分が最上となりましたが、先日ここに来て自分の弱みが自分自身だけでカバーできなくなっていたことにようやく気がつきました。

中高6年間も美大付属に通い、絵しか描けない自分を変えるために飛び込んだのが今いる場所で、大学に入ってからは負けたくない思いだけで学業に励み、結果として賞を頂いたりもしましたが、それがむしろ負けず嫌いに拍車をかけていったようにも思います。

そして、いつの間にか苦手なことやできないことを上手く切り抜ける癖ができてしまい、ゼミを含む全てにおける学業に対して、ここに来て負けたくない思いだけでは頑張れなくなってしまいました。昔からとにかく頼ることが苦手です。

先日、先生とお話ししたことは公にはしたくありませんが、もう一度全てをリセットして活動を続けていく機会をいただきました。相当な負けたくないという思いでここまで頑張ってきたことと、自分は先生だけでなく、特にたくさんの先輩に大事に育てられた今までがあるのでそれを頼りに残された短い期間で最善を尽くし、再起致します。

ついこの間までずっと年少でやってきたこの場所も先輩たちが卒業して、急に年長となった今、私しか見えないようなゼミの様子があります。研究室の細かいルールや先輩が今まで何をして怒られたか、今までゼミに来たお客様など知っていることがたくさんです。けれど今後は自分の活動に専念し、後輩に見てきたものを伝えられるようにしたいと思います。

落ち込んだ時や冷静さを取り戻す時に読む本があります。それは「山月記」で有名な中島敦の小説です。小説は普段読みませんが中島敦の小説に共感する部分があり、中島敦の作品というだけで難関大学の過去問で満点を取ったこともあります。それほど共感できる中島敦の本は大事にしています。
「山月記」は主人公が自意識を抱え、その苦しみを描く物語ですが、似たようなものです。他にも「弟子(ていし)」という作品もありますが、これもまた今の自分を見ているようです。

それにしても久しぶりにここまで落ち込みました。あまりの弱り様に気がつけば食欲すら無くし、見た目も少し痩せた気がします。同期を始め、大学の友人や美香さんにまでご心配をおかけしてしまいました。上手な絵しか描けなかった自分を早々に救ってくれたこの場所を大事に、強さを取り戻したいと思います。

また、頑張ります。

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